コラム

《視点》熱より光

2021/01/20

 長年仕事をしているといろんなことに出会う。駆け出しのころは阪神淡路大震災、少し経って東日本大震災。その間にも大小の厄災に数多く見舞われた。 今回の新型ウイルスもその一つだが、他との大きな違いはローカルのみで起こっ...

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《めてみみ》本末転倒

2021/01/19

 百貨店各社は1月7日に1都3県、13日に7府県の店舗の営業時間の短縮を発表した。レストランフロアを含めて閉店を午後8時までに繰り上げた。すでに多くの店舗は物販の時短営業を実施しているとはいえ、顧客の外出自粛の広が...



《視点》プロパー強化の理由

2021/01/19

 大手企業がプロパー消化率向上に本腰を入れ始めている。「プロパー消化率は無意味」という専門家やコンサルタントもいるが、果たしてそうか。プロパー強化は、不良在庫を減らして収益を改善するという効果だけではない。アパレル...



《めてみみ》勤務地での春節

2021/01/18

 中国では2月11日からの春節(中華圏の旧正月)休暇を前に、新型コロナウイルスの感染が拡大している。帰省のための大移動=春運が制限されるのを見越し、1月中旬に前倒しする動きの一方で、勤務地に残るよう促す地域も多い。...



《めてみみ》季節を愛(め)でる

2021/01/15

 正月明けの1月7日には七草粥(がゆ)を食べる風習がある。地域によっては小正月と呼ばれる今日、食べるところもあるようだ。1年の豊作と無病息災を願う行事だけに、今年は例年に比べて食べた人も多かったであろう。日本人は季...



《視点》ダーニング

2021/01/15

 最近、静かに流行中のダーニング(darning)。「繕い物。ほころびをかがること」で、欧州に伝わる手芸の一つ。靴下やセーターなどニット製品にできた穴を糸で〝お直し〟する技法だ。陶磁器の金継ぎに似て、修繕箇所をあえ...



《めてみみ》スピードの重要性

2021/01/14

 商社のファッション向けの製品OEM(相手先ブランドによる生産)や糸、生地販売が振るわない。巣ごもりニーズに対応した売れ筋もあるが中・軽衣料中心で、アウターやビジネス用途の落ち込みをカバーできていない。そこに緊急事...



《視点》マクロの視点

2021/01/14

 繊研ファッションビジネス懇話会は年明けの6日、日本総研の寺島実郎会長による講演を行った。寺島氏の新年の講演はすっかり恒例行事として定着。最新の経済指標をもとに、その年を「定点観測」する内容は示唆に富む。 コロナ禍...



《めてみみ》氷点下の上海

2021/01/13

 年末年始の上海市は最高気温が氷点下の日が続いた。天気予報によれば90年ぶりの低温だったようだ。それでも子供は元気なもので、近所の公園では池に張った、厚さ1センチ以上もある氷を取り出して投げて遊んでいた。ただ、私が...



《視点》言葉あそび

2021/01/13

 ファッション業界に限らないのだろうが、えてして経営者は新し物好きだ。OMO(オンラインとオフラインの融合)だ、DX(デジタルトランスフォーメーション)だ、と初めて聞いた言葉をさも新しいおもちゃを手にしたかのように...