ソーシャルビジネスのボーダレス・ジャパン(福岡市)は、神戸・元町にバッグなど革製品の自社ブランド「LIB」(リブ)で初の路面店を開いた。エシカル(倫理的な)をテーマに、今後扱いアイテムを増やし、5年後の30年に現在の5倍にあたる100店を計画している。
同ブランドとして20店目。立地は大丸の向かいで店舗面積は63平方メートル。今年7月にブランド名を「ビジネスレザーファクトリー」から変更後、初の出店。これまでは男性向けビジネスバッグが中心だったが、客層を広げ品揃えを強化してきた。
初めて置いたのが女性用シューズ。レザー製でスクエアトウのバレエシューズ(税込み8990円)、ポインテッドトウのヒールパンプス(1万990円)など7型を揃える。女性が使いやすい巾着バッグも開発した。レザーの端材を活用したハンドルの巾着バッグもある。シューズ、バッグともにバングラデシュの自社工場で生産する。地元、六甲山の間伐材を使った什器も取り入れた。
今後、様々な立地へ店舗を開発し、出店ペースを上げる。社会や環境に配慮したエシカルな選択肢を広げることが狙いだ。これまでは大都市の地下街が中心だったが、郊外のショッピングモール、路面などにも広げ、多様な客層にアプローチする。アパレルなども開発し、27年春にはカフェ併設店舗を始める。国内だけでなく、アジアなど海外も30年までに10店の新設を計画している。
バングラデシュの自社工場では、シングルマザーや障害のある人など、様々な事情を抱える人たちを雇用している。アイテムや店舗を増やすことが、雇用を増やすことにつながると考えている。