西日本鉄道の大型複合施設「ワン・フクオカ・ビルディング」(ワンビル)が4月24日に開業して4カ月が経過した。開業当日は8万人が来館し、8月10日に延べ500万人を突破した。現在は1日平均4万人が来館し、西日本鉄道の林田浩一社長は現状を「想定通り」と見ている。周辺の商業施設も一部百貨店での競合はあるものの、おおむね影響はみられない。ワンビルが単にモノを買う場所の提供ではなく、出会いの場や鉄道、バス事業にも好影響をもたらすことを重視し、街全体の活性化や魅力アップへの寄与が期待される。
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飲食・食物販が好調
ワンビルは民間の建て替えを促す福岡市主導の「天神ビッグバン」プロジェクトの一つとして、20年3月に閉館した天神コア、天神ビブレ、福岡ビルの跡地を一体開発した大型複合施設。地下4階・地上19階建てのビルで、約130のテナントが集積する商業エリアやオフィス、ホテルなどで構成する。
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