輸入卸のアオイは、イタリアの靴メーカー、ボッカチーニと「ロートルショーズ」ブランドで日本での総輸入代理店契約を結び、16~17年秋冬から卸販売を始める。婦人靴から革小物雑貨、アパレル製品までトータル展開する同ブランドを日本市場で育てていく。
ボッカチーニは営業担当者が来日して婦人靴を中心に商談していたが、プレスルームを常設するアオイでアパレルまで揃え、情報発信に力を入れていく。強みは、豊富な配色の靴のラインアップと個性的なプリント柄やテキスタイルを使ったアパレルとのコーディネート。靴は全て自社工場で生産し、安定した品質とデザイン性の高さで日本で売れている。既存の卸売り先は専門店を中心に約25件。革小物やアパレル(ニットを除く)もイタリアの協力工場で生産する。
アオイは「生産背景を持ってコレクションを作り上げているブランドを扱う」(前田千鶴副社長)方向性を掲げる。ハイエンドを中心とした「既存の取り扱いブランドよりも抑えめの価格帯」であることに着目した。秋冬物はパンプスで3万~6万円台、ロングブーツで8万~9万円台。革小物は8000~2万円台、バッグが6万~7万円台、アパレル製品は3万円台から、コートで10万円台前半。