スタイレム瀧定大阪と瀧定名古屋は11月13日、大阪市内で第91回名瀧会を開いた。販売先や仕入れ先など国内外から800人強が参加した。
スタイレムの瀧隆太社長、瀧定名古屋の瀧健太郎社長はともに取引先、仕入れ先への感謝と「繊維業界の課題解決のためにともに尽力したい」と話した。
瀧スタイレム瀧定大阪社長は、尾州で設立した合弁会社「カナーレ・ジャパン」や、インドで綿花農家と取り組む「オーガニックフィールド」を例に挙げ、「一見、不合理に見えても将来に残すべき意義ある取り組みへの挑戦を続ける。弊社のスローガンは、当たり前を脱ぐ。挑戦を着る。そこに未来を創造する手掛かりがあると信じるからこそ、私たちはこの姿勢で皆様と一緒に次の時代に向け、新たなリスクに挑戦していきたい」と述べた。
瀧定名古屋の瀧社長は、産地を取り巻く環境の厳しさに触れ、「差別化のためには開発が必要だが、各工程の企業が減り、サプライチェーン全体では疲弊が進んでいる。他産地同士のつながりをもった商品開発など、弊社ができることを皆様と一緒に積極的に仕掛けていきたい。もっと足しげく仕入れ先にお邪魔し、ともにイノベーションを生み出し、課題を解決する。これからも挑戦を続けるので、皆様の力を貸していただきたい」と呼び掛けた。