助野、本社工場に(伊)・ロナティの最新編み機導入

2017/06/01 04:08 更新


本社工場の高岡LABに導入した伊ロナティの最新編み機

 レッグウェアメーカーの助野(富山県高岡市)は前期、商品企画力向上や人材育成を目的に、本社工場「高岡LAB」に伊ロナティの最新編み機を20台以上設置した。今期も最新鋭機の導入を進め、上期のうちに高岡LABは30台以上にする。

 同社は中国、タイなどグループ工場と連携し、本社工場の企画力を生かし大ロットでも高付加価値の商品提案を強めている。最新鋭機の導入を機に、他に無い差別化商品の開発をさらに強め、既存販売先との取り組み拡大や新規販売先の開拓につなげる。

 同社は今年、決算期を5月から2月に変更したため、前期は16年6月~17年2月の9カ月間の変則で、売上高は122億3100万円、経常利益は3億4500万円となった。12カ月換算では微減収増益となる。

 主力販売先である大手SPA(製造小売業)向けがやや落ち込んだが、連続出展するギフトショーで大手雑貨チェーンや総合ディスカウントストアなど新しい販売先の開拓が進んだ。利益面では、不良在庫の削減や生産効率の向上などで商品回転率が上がり粗利益が改善した。

 決算期変更は海外子会社との決算年度を近づけるのが狙いで、同社の助野一郎社長は、「海外のグループ工場は着実に伸びており、国内外の市場を攻める上で、助野グループとしてまとめた数字をみていく必要がある」としている。




この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事