ユニフォームメーカーのボンマックス(東京)はリー・ジャパンと、「リー」の作業服の製造と国内向け卸のサブライセンス契約を結んだ。成長戦略の一環で、ワークウエア市場に再参入する。おしゃれな〝アメカジ〟テイストの作業服で、建設業や農業、カフェなどの従事者向けに提案する。2月から販売、初年度売上高は2億円を目指す。
同社は92年に女子オフィス主体に切り替えるまで、主にワークウエアを製造していた。現在の売り上げ構成比は、女子オフィス系65%、カジュアル系35%。ただ、ユニフォームの国内市場は5595億円で、そのうちオフィスが933億円、ワーキング1962億円という調査結果があり、「成長のためには市場が大きいワーキング市場に打って出る必要がある」と判断した。
ワークウエア市場は競合が多いものの、最近は非正規雇用など企業が制服を支給しない労働者が増加、個人消費者向けの新しい市場ができつつある。そこに着目し、リーとの提携で差別化を狙う。既存の法人需要とは異なり、今後は「男性ファッション誌がワーク特集を組むなど、個人消費ではファッション性やブランドが重視される」と見ている。