デサントの関連会社で、スポーツウエア「ルコックスポルティフ」を中国で販売している寧波ルコック服飾が好調だ。０４年に設立以降、地道にブランド認知度アップに取り組み、増収が続いている。この１０年の取り組みで「飛躍の準備は整った」（王可董事総経理）として、１８年までに売上高、店舗数とも今の倍に増やす計画だ。
寧波ルコック服飾は、デサントが０４年に寧波杉杉集団と合弁で設立した。前期末段階で、店舗・売り場数はアスレチックカテゴリー２３０、ゴルフカテゴリー５０の計２８０（１４年１２月期末は１９８）を展開している。
品質にこだわった物作りを続けるとともに、ツール・ド・チャイナ（自転車）や、ＰＧＡツアー・チャイナ（ゴルフ）など、中国国内のメジャーイベントに協賛することによって、中国では事実上初めての販売となるルコックブランドのイメージ向上に成功。主力商品の価格帯も、海外有名ブランドより１～２割高く設定でき、高品質でスポーティーなファッションブランドとして定着している。
今後はこうした成果を踏まえ、いよいよ成長のアクセルを踏む。３年後の１８年度までに店舗数と売上高をそれぞれ倍に増やす。当面の重点課題は、大都市部（一級都市）におけるイメージアップ。現在、上海や北京、広州にショップを構えるが、ブランド発信の場として十分に機能していないとみる。そこで、３００平方㍍級の路面旗艦店を新たに開設し、ブランドを訴求する。
一方で、各省の省都及び大連や青島、廈門、寧波といった１４の都市については、出店の強化とともに、既存店の拡張を急ぐ。
