ファーストリテイリングと良品計画は、シーズン中の生産コントロールなど、適量・適時に店頭に商品供給できる仕組み作りに力を入れる。特に昨年11~12月は例年以上の暖冬で、実需向けを中心とする冬物衣料の売れ行きが鈍かったこともあり、天候だけでなくトレンド、消費者の嗜好(しこう)の変化にシーズン中でも対応できる体制を整備する考えだ。
ファーストリテイリングの第1四半期(15年9~11月連結)は増収ながら減益だった。為替差益の減少以外に、売上収益の8割強を占める国内外のユニクロ事業で、冬物衣料の販売が苦戦した。国内ユニクロは11月の直営既存店売り上げがマイナスとなった。香港、台湾、韓国、米国も「ある程度予想はしていたが、その想定を超えていた」ほどの世界的な暖冬で、冬物の値引き販売が早まり、粗利益率が低下した。