クラボウは、デニム事業でのグローバル展開に改めて力を入れる。総称ブランドを「クラボウデニム・プライムブルー」とし、新たなロゴ=写真=を設定した。同時に産地企業メンバーと開発チームを立ち上げ、開発提案を強める。
同社は73年にデニム用原糸の生産をスタートし、80年代には国産デニムの欧米輸出を拡大させた。これまで、「クラボウデニム」として海外で認知されているが、市場で低価格志向と高付加価値志向の二極化が進んでおり、多様化するニーズに対してブランドリニューアルでマーケティング活動を強化する。
従来のデニム製品より一層付加価値を追求したラインとしてクラボウデニム・プライムブルーを訴求していく。プライムブルーには「付加価値を追求した極上のデニム」の意味を込め、上質感を表現した新ロゴを策定した。
同ブランド展開に伴い、クラボウの営業、技術、マーケティングの各担当社員と、産地の協力企業である糸染めの坂本デニム、織布の篠原テキスタイル、整理加工のコトセンの代表メンバーで構成する開発チームを立ち上げる。メンバーには倉敷ファッションセンターなどが実施する認証制度、ジーンズソムリエの資格取得を義務付け、専門知識と開発力や技術力を生かした開発に力を入れる。