三越伊勢丹、婦人靴自社ブランド分社化

2016/01/04 06:14 更新


事業会社に権限を委譲 国内外で卸売りを拡大

 三越伊勢丹は自社で商品を企画、製造し、販売までを手掛ける婦人靴の「ナンバートゥエンティワン」を切り出して、商品開発、販路の拡大に乗り出す。「16年度中に分社化する」(大西洋社長)と婦人靴専門の事業会社を通じて、グループ店舗に限らず、国内外の百貨店、セレクトショップへの卸売りやOEM(相手先ブランドによる生産)事業に本格参入する。

 同社は5年前からスタートした仕入れ構造改革で、素材調達、工場選定などを外部委託せずに自らが物作りに関与し、国内外の産地や工場、ブランドと協業した自主開発を強めてきた。衣料品や雑貨などで製造から販売までを一貫する体制を整えており、婦人靴で先行するのは「成功事例から早く事業会社化していく」(大西社長)という考えからだ。今後はSPA(製造小売業)型の婦人パンツや、紳士雑貨などの定番品に広げていく。

婦人靴の卸売りやOEM事業に乗り出す(伊勢丹新宿本店の婦人靴売り場)

続きは繊研新聞で



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