三越銀座店は27日、8階に空港型市中免税店(空港型免税店)「ジャパン・デューティーフリー・ギンザ」をオープンする。1フロア(3300平方㍍)にラグジュアリーや化粧品、香水、時計のほか、日本の技術や感性を切り口にした伝統工芸品などを販売する。
売上高に占める免税売上高は約3割に達しているため、品揃えや利便性を高め、拡大するインバウンド(訪日外国人)に対応する。インバウンドでにぎわう既存の売り場とすみ分け、日本人客の買い物環境を高めるのも狙いだ。初年度売上高は150億円を見込む。
空港内の免税店(デューティーフリーショップ)と同様に、消費税だけでなく、関税、酒税、たばこ税などの諸税も免税になる。店内には誰でも入れるが、購入するにはパスポートや航空券などが必要で、全ての商品を羽田または成田の空港で引き渡す仕組み。そのため出国する日本人を含む利用客は、消費税免税店(タックスフリーショップ)より安く、ハンズフリーで買い物できるのが特徴だ。
目玉はフロアの中心に構えるジャパンゾーン「ザ・800・ハンズ・ジャパニーズ・ビューティー」。〝たくさんの職人の手による日本の美〟という意味を込めた。①東京手仕事②グッドデザイン賞受賞商品③伝統工芸品④工業製品――の4コーナーに分け、漆硝子の文鎮、曲げわっぱの白木タンブラー、カメラなどを揃える。