消化率70%保証――そんな大胆なテーマを、セーレンがデジタルプリントシステム「ビスコテックス」16年秋冬展で掲げた。百貨店ブランドとの取り組みで実績を作っており、「店頭で売れる服を一緒に作り、売り場を活性化したい」と発信する。
ビスコテックスは、インクジェットを活用したプリント。新しい意匠性を強みに、レディス分野で表現を進化させてきた。約3年前から百貨店を販路として開拓、アパレルメーカーや百貨店PBに採用され、高い消化率で好循環を生んでいる。
視覚効果によるスタイルアップを提案するワンピースの「メークアップ・ビスコ」を中心に、「高いところでは消化率95%のブランドもあり、我々との取り組みを自信を持ってお勧めしたい」(吉澤良平ファッション第一販売部部長代行)と、〝70%保証〟を打ち出した。
売れ残りを前提にした低い原価設定が、商品の同質化や店頭の低迷の要因とし、高い消化率を目指す新しい売り場作りを呼びかける。ビスコテックスの表現、技術をベースに、各ブランドにカスタマイズした商品へ落とし込み、生地・製品での販売を強める。