ワコール、農業女子用の商品開発

2016/01/19 06:28 更新


 ワコールは農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」に参画し、昨年12月から同プロジェクトメンバーと「就農女性の快適環境の創造」を目的にした商品開発を開始した。メンバー15人らと「すごい下着発明部農学科」を発足し、農作業現場でのモニタリングも行い、17年春からの商品化を予定している。

 安原弘展社長は18日の会見で「農業はTPP(環太平洋経済連携協定)で大変苦労するという人がいる一方で、若手はチャンスと捉えている人もいる。日本の農業技術は世界的にもダントツに優れている。その中で、特に女性の労働環境の改善は大事な視点」と述べた。

 農林水産省経営局就農・女性課の佐藤一絵女性活躍推進室長は「元々、農業は半分が女性が担ってきた。TPPで厳しい課題もあるが、食を支える大切な産業として女性が活躍できる環境に向けて企業の力を借りている。特にワコールは女性を良く知っていて、下着には重要な役割がある」と期待を表した。

 ワコールは、今回のプロジェクトをきっかけに農業だけでなく、介護など多様な分野に就業している女性のニーズを掘り起こし、快適環境創造に向けた商品開発に取り組む。農業女子プロジェクトは25社の様々な企業が個別の取り組みを行っているが、ファッション系では三越伊勢丹やモンベルが参加している。



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