自家農園の本格コーヒーをお召し上がり下さい――YKKは12日、東京都墨田区にあるYKK60ビルYKKプラザに「カフェ・ボンフィーノ本店」をオープンした。ブラジルにある同社の自家農園で作るコーヒー豆を輸入し、自家焙煎(ばいせん)して淹(い)れたコーヒーを提供する。
メニュー開発、試食・試飲会を開く「キッチン・ラボ」を設けるほか、コーヒーに関する講習も開く。今後の多店舗展開も予定しており、「カフェ・ボンフィーノ事業の拠点として、本格的に活動を開始する」(同社)という。
同社は72年、ファスナー事業でブラジルに進出。現地での再投資や地域貢献を目的に85年からコーヒー事業を始めた。自家農園はブラジルの中央高原地帯セラードにあり、広さは1億平方㍍を超す。
農園で作られるコーヒー豆はアラビカ種のカトゥアイから赤く完熟した大粒の豆だけを厳選。アメリカスペシャルティコーヒー協会の認定を取得している。雑味のないクリーンな味わいと華やかな香りが特徴で、店では挽(ひ)きたてのコーヒーを提供する。