百貨店のヤング向け売り場は12月、コートが振るわず全体的に苦戦した。売れ筋はウールに集中しているが、パステルカラーのショートダッフルが人気だった昨年とは変わって、今年はステンカラーやチェスター、色はビビッドカラーなどに分散する傾向だ。
伊勢丹新宿本店「イセタンガール」では、「ドーリーガール・バイ・アナスイ」のステンカラーコート(=写真、4万4280円)がヒットした。11月に投入してから約100着売れ、明るい色味への反応が良かった。
各社とも在庫を多く抱えて新年を迎えるため、年明けのセールで反転攻勢をかけたいところ。セール開始が13日と他社よりも遅い三越伊勢丹は、2日から冬物のプロパー企画を新規投入、需要を掘り起こす。