コラム

《視点》流行で終わらせない

2021/09/28

 ファッションブランドが、サステイナブル(持続可能)な考え方に基づいて物作りを行うことが当たり前になりつつある。地球環境に悪影響を及ぼさない物作り、適時適量適品の生産、焼却処分の削減。働く環境や適性な賃金も守られな...

もっとみる



《めてみみ》イメージの更新

2021/09/27

 フィンテック、アグリテック、ファッションテック…。最近、あらゆる分野で新しいテクノロジーを導入した〝テック〟ビジネスが目立つ。 「フェムテック」もその一つ。女性の体や健康に関する問題の解決を目指す商品やサービスだ...



《めてみみ》チャンスと捉える

2021/09/24

 合繊メーカーが意欲的な環境目標に取り組んでいる。旭化成や帝人、東洋紡などは2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにし、地球温暖化の防止や脱炭素社会の実現を目指す。 日本政府は昨年10月、50年までに国内でカ...



《視点》前払い制度と契約書

2021/09/24

 数年前に小欄で書いた、縫製工場への加工賃踏み倒し問題。ある工場は「サイズ別ハンガーで納品しなかったことで、型崩れした」とブランドからクレームが入り、加工賃を踏み倒されそうになった。 あれから数年、いまだ加工賃を巡...



《めてみみ》中国の開店・閉店数

2021/09/22

 8月は中国でも新型コロナウイルス感染抑止策が強化された影響で、売上高の前年同月超えが続いていた上海商業施設も減少に転じた。生活にさほどの制限はなかったものの、街の人出は減り、消費に響いた。今後も突発的に起こる感染...



《めてみみ》カメレオン

2021/09/21

 ウガンダに直営工房を持ち、現地のシングルマザーや元子供兵などを雇用して物作りをするエシカル(倫理的な)なバッグや雑貨のブランド「リッチーエブリデイ」に、現地の材料や職人技を生かした「ナウォロヴ」というラインがある...



《めてみみ》渇望と喜びと

2021/09/17

 22年春夏ニューヨーク・コレクションは、本格的なフィジカル(リアル)のファッションショーが復活する第一歩となった。現地の模様から、新しいファッションへの渇望や人と集う喜びを感じ取ることができる。 欧米に比べて、フ...



《視点》二つの「ハドソン川の奇跡」

2021/09/17

 映画「ハドソン川の奇跡」の放映を機に、この飛行機事故のてん末を、ドキュメンタリー番組で見た。映画では事故機の機長である主人公が、米国の事故調査組織にいわれのない過失を疑われるが、SNSでは話を盛り上げるための誇張...



《めてみみ》世界のスピード

2021/09/16

 タイでは数年前から国・繊維産業を挙げて環境に配慮した素材の開発に取り組んできた。それを武器にグローバルスポーツ企業との関係をさらに深めたり、機能素材でメディカル分野に進出したりと切り口を広げている。 「欧米だけで...



《視点》価値を生む余白

2021/09/16

 あるメーカーの役員に生地輸出について聞いたとき、コロナ禍前は「年3、4回、海外出張し、面会を重ねて関係性を作り、毎回のオーダーにつなげていた」という。今はオンラインでやり取りし、一定量のオーダーはあるが「新商品な...