コラム

《めてみみ》国境を越えて共創

2024/01/17

 中国日本商会が日系企業を対象に行った景気・事業環境アンケートによると、24年の中国事業の課題で「人件費上昇」の懸念が強まっている。昨年の調査でも人件費上昇が最も懸念する項目だったが、さらに焦眉の関心事になっている...

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《視点》寒さの向こうで

2024/01/17

 29年前の今日の記憶。床面が急激に跳ね上がり、体の上に本やたんす、テレビなどが飛んできた。就寝中だった私はとっさに布団にくるまったが、激しい揺れが収まったあと、積み重なった物に動きを封じられ、布団から出るにも長い...



《めてみみ》様変わりするセール

2024/01/16

 百貨店のクリアランスセールが様変わりしている。集客力低下はもちろんだが、コロナ禍を経て「価格にかかわらず、欲しい物を欲しい時に買う」(伊勢丹新宿本店)消費が定着した。百貨店、取引先ともにセール期でもプロパー販売の...



《視点》若者の方が本物志向

2024/01/16

 ここ数年、昭和レトロブームが勢いを増している。SNSには20代前半の若者が純喫茶のクリームソーダや〝横丁飲み〟を楽しむ写真があふれ、小さな古い店に行列ができている光景も珍しくない。  「日本が元気だった時代への憧...



《めてみみ》ガラパゴスの価値

2024/01/15

 00年代以降に話題になった言葉に〝ガラパゴス化〟がある。日本独自のスタンダードに固執した結果、世界の潮流に取り残され、淘汰(とうた)される現象を指す。その象徴がガラケー(ガラパゴス・ケータイ)だ。国内市場で開発競...



《めてみみ》ポジティブな発想

2024/01/12

 24~25年秋冬メンズファッションウィークに向かうため欧州にやってきた。同じ飛行機には業界関係者も多く、改めてコロナ禍を経て日常のビジネススケジュールに戻ったことを実感させられる。 乗り換えのためパリに到着したら...



《視点》営業の形

2024/01/12

 「今、営業の1人がある勉強をしている」。先日、ODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業の社長からそう言われた。何の勉強かと聞くと「縫製」だった。1年かけて学んできて、今度縫製作業の技能検定を受験するという。受...



《めてみみ》手を尽くす

2024/01/11

 繊維5団体の新年名刺交換会が大阪で4年ぶりに開かれるなど商社のトップや幹部と会う機会が多かった。話題の中心は能登半島地震。協力工場など取引先の状況把握に加え、子会社工場の建屋の一部が損傷した企業もある。 本紙元日...



《視点》あるニッター社長の話

2024/01/11

 「事業を誰かに譲ろうと思っている」。ある国産ニッターの社長からそんなことを打ち明けられた。そのニッターは社長を先頭に、専門的な技術、知見による優れた意匠表現を強みとする。特に緻密(ちみつ)な計算に基づいて編み立て...



《私のビジネス日記帳》海の仕事からアパレルへ 松下一英

2024/01/10

 故郷の静岡県焼津市は遠洋漁業が盛んな街。親族にも船乗りがいて、豪州や南アフリカなど寄港するたびに彼らが買ってきた現地の土産物が自分の家にもたくさんありました。そんな環境ですから小さい頃から外国への憧れが強く、自分...