TSI、アナディスとシェ・アナンの全株取得

2016/02/26 16:03 更新


 TSIホールディングスは26日、ビスケーグループのアナディス(東京、吉永政利社長)と有限会社シェ・アナン(東京、吉永ゆかり社長)の全株式を取得することを決めた。同日付で株式譲渡契約を結び、株券の引渡しは3月1日を予定する。

 子会社化する2社は、都市型ファッションビルを中心にフレンチオーセンティックを基盤としたセレクトショップ「アンシェヌマン・ミニョン」を始め、他3業態を含む14店舗の直営店を運営している。30~40代の高感度な女性の高い支持を得ており、アナディスが商品の製造および販売の中核的役割を、シェ・アナンが商品企画とバイイングを担っている。2社は共同運営により、百貨店やセレクトショップへの卸販売やOEM(相手先ブランドによる生産)も手がけている。

 TSIホールディングスは、幅広い顧客層のニーズに対応するブランドポートフォリオ経営を推進し、中期経営計画の成長戦略として、積極的なM&A(企業の合併・買収)を掲げている。今回の株式取得により、ブランドポートフォリオを一層強固にするとともに、自社の経営資源を投入することで2社の事業を発展させる。さらには「2社の企画力や生産背景を活用した業態の拡大やグループ内ブランドへの波及にも取り組む」考え。

 15年2月期の売上高は、アナディスが20億9200万円、シェアナンが8億2500万円。持ち株比率は、アナディスがビスケー66%、吉永政利社長34%、シェアナンが吉永ゆかり社長100%。なお、今回の株式取得によるTSIホールディングスの16年2月期連結業績への影響はない。



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