伊藤忠商事は、イタリア発祥のシューズブランド「フィリップ・モデル」の独占輸入販売権を取得した。上野商会を通じて16~17年秋冬から販売する。ファッションスニーカーの価格帯は4万5000~6万円で、3年後の売上高の目標は小売りベースで15億円。
同ブランドは、フランスのフィリップ・モデル氏が80年代に立ち上げた帽子がルーツ。09年にイタリアの著名な靴デザイナー、パオロ・ガンバートをクリエーティブディレクターに迎えて、ファッションスニーカーを発表した。
同ブランドのシューズはハンドメードで、素材から縫製まで全てイタリア国内で行う。メンズ、レディスと一部子供向けも供給し、フランスの上品なテイストとイタリアの創造性を融合させたのが特徴だ。ミラノとパリのショールームを通じて、ギャラリー・ラファイエットやリナシェンテなど世界の有名百貨店で販売されている。
日本でも百貨店のコーナー展開や専門店、セレクトショップで販売されているが、「ブランドビジネスの経験、ノウハウを生かし、認知拡大とブランド価値の向上を推進する」(伊藤忠)ほか、上野商会が持つ多様な販売ネットワークを通じて、百貨店、専門店、セレクトショップといった既存販路に加え、新たな販路開拓にも乗り出す。