12月は軽衣料に動き
経済産業省が28日発表した商業動態統計速報によると、15年の百貨店・スーパー販売額(既存店ベース)は、百貨店が3年連続増の6兆8256億5400万円(0・5%増)、スーパーが2年連続増の13兆2229億6600万円(0・3%増)となった。ただ、衣料品関連の項目は軒並み前年を下回っており、衣料消費の低迷が浮き彫りになった。
百貨店の衣料品販売額は、3兆996億3600万円(1・5%減)で3年ぶりにマイナスに転じた。主力の婦人・子供服・洋品は3年ぶり減の1兆6012億8000万円(2・7%減)、紳士服・洋品は4年ぶり減の4587億2900万円(1・8%減)となった。唯一、増収を確保したのは、バッグ、アクセサリーなど雑貨を中心とする身の回り品。富裕層やインバウンド(訪日外国人)需要に支えられ、3年連続増の8801億3800万円(1・4%増)となったが、伸び率は前年から3・1?縮小しており、勢いは減速している。