小田急百貨店新宿店は1日までに婦人服売り場などの改装を実施した。戦略ターゲットのOL、キャリア層や堅調なインバウンド(訪日外国人)、富裕層の需要への対応を強め、新規客獲得を目指す。「お客様に新しい経験、体験を提供」(樋本達夫社長)し、ライフスタイル雑貨などでカテゴリーミックスの手法を広げる。
今春の売り場再編の目玉となるのがヤングキャリア向け4階婦人服だ。OL、キャリアを対象とした通勤着のブランド編集に加え、服飾雑貨、オフタイムに対応した部屋着、ワンマイルウエアなどを新規導入した。カテゴリーミックスで「買い物を楽しんでもらうことを重視」(同店)し、回遊性、買い回りを向上させる狙い。
フロア中央部に雑貨の自主編集売り場「デスク・マイ・スタイル」を移設し、2倍に拡大したほか、服飾雑貨、オフタイムウエアを編集した。4階婦人服での非アパレルの構成は面積比で15%まで高めた。服飾雑貨の比率を高めたことで、客単価は減少するが、買い上げ客数の増加で補う。改装後の売り上げは3%増を見込む。