オンワード・ジェイ・ブリッジは1日、レディス・メンズ・キッズの「オンワードJブリッジ」の1号店を大丸大阪・心斎橋店南館7階に開設した。「日本の美意識に基づいたファッションを発信する未来型免税ストア」の位置付け。オンワードグループのブランドやオリジナルおよび買い付け商品で構成する。今春、福岡や名古屋に開設するなど、当面は国内のラオックス内に10店程度の出店を計画する。また、今秋にも独自の越境ECサイトの立ち上げを予定している。
1号店の売り場面積は約443平方㍍で、オンワードグループの既存ブランド約50%、「オンワードJブリッジ」とメンズビジネスシャツに特化した「エンターG」のオリジナルが約30%、「キプリス」など革小物、「彩詩(イロウタ)」「カレイド」などのスカーフ、ストール、タオルの「ヒポポタマス」、刺繍小物の「京東都」などを揃える。グループブランドは、レディスが「23区」「組曲」「自由区」「ICB」、キッズで組曲、メンズは「Jプレス」「五大陸」「23区オム」「ダックス」とパターンオーダーの「セビロ&コー」を展開する。
オリジナルと買い付け品は日本製を揃えた。なお、グループ既存ブランドは春夏商品中心であるのに対し、オリジナルはカシミヤやダウンコートを揃えるなど海外を中心とする幅広いニーズに対応する「グローバルストアとして季節感を多種多様にしている」。販売は、同社とラオックスのスタッフが行う。日・英・中・韓の4カ国対応を基本にしている。
同社は、〝ジャパン・クオリティー〟のある生活文化製品をラオックスが運営する国内免税店や海外向けECサイトで販売することを目的に、オンワードホールディングスとラオックスによる合弁会社で15年9月に設立した。ラオックスは、15年度に17店を出すなど国内店舗展開を進めており、現在34店舗。17年度までの3カ年で50店体制にする計画。このうちの大型店舗を対象にオンワードJブリッジを10店程度の展開を計画している。
今春はキャナルシティ博多と名古屋の丸栄にオリジナルのみで構成する店舗を出す。また、ECサイトでの販売は、ラオックスの親会社蘇寧が運営する中国のECサイトにラオックスとして出店しており、今後、ラオックスが出店するサイトでのEC販売を開始し、今秋にもオンワードJブリッジ独自サイトの立ち上げを進めている。
「消費ニーズに対応し商品構成を変更」ラオックス羅社長
「心斎橋筋商店街のランドマークに」大丸大阪・心斎橋店澤田店長
「オンワードJブリッジ」の開業に際し、ラオックスの羅怡文社長、大丸松坂屋百貨店の澤田太朗執行役員大丸大阪・心斎橋店長、オンワード・ジェイ・ブリッジの大澤道雄社長が会見した。
羅社長は、今回増床オープンしたラオックス大丸心斎橋店について、「関西の旗艦店として重要性と可能性を感じている。中国の消費ニーズは変化している。ニーズに対応して、7階にファッションのグローバルストア、8階に日本の食品売り場を配するなど、従来と大きく異なる店舗を作った」とあいさつした。澤田店長は「この南館を心斎橋筋商店街のランドマークにしたいとの強い思いがある」、大澤社長も「443平方㍍の立派な店を作ることが出来た。より良い接客・サービスを追求していく」と意気込みを語った。