ワコールホールディングスのランジェリーブランド「ピーチ・ジョン」が、10年ぶりにランウエーショーを行った。会場は、扉がいくつも連なるホテルの廊下を思わせる凝った仕掛け。ショーが始まると、あちこちの扉からモデルが出てきてポーズを取り、また部屋へと戻っていく。
ピーチ・ジョンといえば、ハーフモデルやアイドルといった若い女性に人気の人物を起用したキャッチーなキャンペーンが思い浮かぶが、今回登場したのは全て外国人モデルで、ぐっと大人っぽいイメージだ。細かなラインストーン装飾などの繊細なレースランジェリーに、モヘアシャギーのロングコートやフェイクファーコートを羽織って、往年のハリウッド女優のようにゴージャスに。
「ファッションを感じられるランジェリーという原点に戻って、ファッションとランジェリーの融合を進めたい」と上野顕之ピーチ・ジョン社長。1年ほど前から商品の上質化を進めており、ターゲットも25歳以上へと高めていく考え。その政策の一環として、今回ランウえーショーを行った。来季以降も「ショーという形になるかは未定だが、発信は継続していく」という。店頭のリニューアルも順次進めていく。