価格と価値に支持、伊靴ペリーコ伸び

2016/03/09 05:53 更新


 輸入卸のアマンは、日本の総代理店となっているイタリア製の高級婦人靴「ペリーコ」の事業を成長させている。この2~3年、卸売りのみで売り上げは毎シーズン、前年比20~30%増で推移。3月には東京に旗艦店を開設し、Eコマースも開始、消費者の認知度を高めていく。

 04年春に輸入を始め、当初はセレクトショップを中心に卸売りし、4年ほど前に百貨店での販売を開始。客層の裾野が広がり、販売数量が順調に伸びている。高品質な作りの伊製で日本人にも合う形が揃い、価格とのバランスが取れていることが要因。

 プレーンパンプスなど日本人向けに調整している木型もある。中心価格は4万~5万円台。一般的なインポート靴が2万~3万円台で販売されている婦人靴市場で独自のブランドポジションを確立した。「一般女性には手が届く憧れであり、ラグジュアリーブランドのユーザーには気軽に購入できる」ことで幅広い客層を取り込んだ。

 14年春には阪急うめだ本店の婦人靴売り場に本格的なコーナーを開設。直営の実験店として商品供給の仕組みを整え、伊ペリーコの協力を得て、定番商品や売れ筋商品の期中追加もできるようになった。1シーズンに100近いスタイルを出しているが、プレーンパンプスや甲にカットデザインが入った「アネッリ」など定番的な形への支持が高いことも安定して伸びている要因だ。

今春はトレンドカラーのピンクも充実させている


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