郵便番号がブランド名、こだわり国産ニット991

2016/03/08 05:47 更新


 佐藤繊維が16~17年秋冬、メンズのニットブランド「991」を発売する。ブランド名は本社のある山形県寒河江市の郵便番号からとった。一貫メーカーとしての強みを生かし、原料、糸作り、デザイン、パターン、成形、縫製の全ての工程にこだわった。新ブランドの生産は佐藤正樹社長を中心に各工程でトップの技術をもつチーム「ゲージ」が担当する。

 きっかけは、自社で運営する寒河江市のセレクトショップ「ギア」の買い付けを始め、高品質でエレガントなニットブランドは欧州ブランドしかないと気づいたこと。「最新の技術を使って究極で最高のニットブランドを日本で作る」を目的に開発してきた。

 1月のピッティ・ウオモに出展、欧州のバイヤーの評価も高かったという。原料はカシミヤより細いウールのほか、英国羊毛の「マンクス・ロフタン」「ブラックウェリッシュ」、ヤク、キャメルと佐藤社長が厳選する。

 原料を生かした製品が中心だが、17ミクロン、19ミクロンで洗えるウールも開発するなど、使いやすさにもこだわった。エレガントな18 ゲージ で家庭で洗濯できる製品も出す。

 製品は着用感にこだわった立体的なパターンが特徴。アイテムはセーター、ジャケット、グローブ、ニットキャップ、スヌードなど。26日、ギアでショーを行う。

新ブランド991



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