瀧定大阪が成長に向けて、新事業の開発に力を入れている。同社は15年2月にグループ経営体制に移行したが、ブランドマーケティング開発部が中心となり、「クリエーション、オムニチャネルを切り口に新たなブランドや事業を立ち上げる」(瀧直人執行役員)考え。他社との協業をベースに、新しい事業を仕掛ける。
詳細は明らかにしていないが、「コレクションブランドを二つ手掛ける」という。一つは有力ディレクターが手掛ける海外のコレクションブランドを「リローンチする」。2月下旬にコレクションを発表する予定だ。もう一つは有力セレクトショップと協業し今春、ブランドを立ち上げる。30歳前後の女性を狙った「ストリートモードを切り口にしたブランド」で、3月中旬に展示会を開く。
米国在住のイラストレーターと組み、キャラクタービジネスの可能性も探る。今春から他ブランドと一緒にテストマーケティングを始めている。売れ行きを見ながら「事業化できる」と判断すれば、日本での商権や版権の取得を視野に入れる。
クリエイティブチームセルフが協力する新事業は今春、ECサイトでセレクトショップを立ち上げる。コンセプトは「プレイファッション」でファッション、テクノロジーを楽しむという意味。
日本の物作りや美意識をテーマに、セルフや世界で活躍するクリエーターと一緒に商品開発を進める。まずは日本のクリエーターやファクトリーブランドの商品を扱い、アパレル製品が中心になる。オリジナルブランドも立ち上げる。
オリーブ・デ・オリーブがEコマースのコンサルティング・プロデュース事業を手掛けるブティックスターと今冬に立ち上げた働くママを対象にした「シハル」は、3月末頃にJR京都伊勢丹で初の期間限定店を開く。これまではネット販売のみだった。2月下旬にはデザインウィーク京都に参加する。顧客とのタッチポイントを増やし、認知度と売り上げの向上につなげる。