伊フルラ 15年度売上高30%増

2016/02/18 06:28 更新


 バッグブランド「フルラ」を販売する伊フルラの15年度の売上高は前期比30%増の3億3900万 ユーロ となった。前期比15%増だった14年度を上回る伸び率で5年連続の2ケタ成長。既存店ベースでも23%増と伸びている。日本での売上高は24%増で、初めて100億円を突破した。アジアパシフィック地域でも伸び、53%増。米国28%増、伊本国以外の欧州・中東・アフリカ地域で24%増、イタリア21%増。

 フルラは世界的なファッション消費不振の中でも高成長を続け、売上高は10年度から5年で2倍以上となった。人気のウイメンズバッグのほか、この間に新たにメンズライン、ウイメンズのシューズ、デ・リーゴと契約したアイウエアが加わり、これら新しい商品も成長している。さらに15年にはテキスタイル部門でラッティと契約。時計でもモレラートグループとライセンス契約した。

 店舗も増え、15年はローマ、ニューヨークなどの新しいコンセプトの店も含め62の新規店をオープン。世界415店(FC、免税店も含む)となった。16年もモスクワ、ロンドンなどの新店と、パリのギャラリーラファイエットでの欧州初のメンズコーナーなどが予定されている。

 伊本社のエラルド・ポレットCEO(最高経営責任者)はこの業績について、「ビジョン、投資、流通からマーケティング、デザインまでの全てがすばらしい功績だったことを証明した。新カテゴリーでもいい結果が出ると考えている」とコメントした。

 世界の国別の売り上げ構成比では日本が1位で、全体の23%を占める。日本の好業績をさらに促進するため、16年は新規出店、リニューアルを加速する。それに伴い、人事制度を改定する。4月には店の契約社員制度を廃止し、正社員化を進める予定だ。

 雇用を安定させ、パフォーマンスやモチベーションを向上し、トレーニングシステムを充実することでブランドの知識を深めたスペシャリストを増やし、販売力を強化する。休暇や育児休業制度なども改定し、女性の社会進出をサポート。働きやすい環境を整える。



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