三越伊勢丹は17日、オリジナルの新ブランド「セキトワ」ショップを三越日本橋本店1階に開いた。エグゼグティブな紳士向けの衣料品と生活雑貨を約100型揃えた。日本の技術や素材にこだわる〝ジャパンプレミアム〟として、マレーシアのクアラルンプール伊勢丹LOT10店など海外も視野に入れる。ブランド名の由来は「積と和」。作り手の技術と美意識の掛け算、それを現代のアイテムに加える足し算からイメージした。
初年度の商品は金箔(きんぱく)と藍染めを軸に開発する。金箔は世界的箔工芸作家の裕人礫翔(ひろと らくしょう)氏が商品のワンポイントとして、独特な色合いで貼り付ける。三星毛糸と協業したカシミヤ100%のパーカ(税込み24万8400円)、中川木工芸と組んだシャンパンクーラー(32万4000円)など。
藍染めは天然素材だけで革を染めた「スクモレザー」と靴メーカーなどが組む。大塚製靴のドレスシューズ(17万2800円)、「ブルーストーン」のスニーカー(同)などを販売。バッグや革小物も揃える。帽子やメガネ、グルーミング用品などでスクモレザーを使ったアイテムを順次開発していく予定。三越日本橋本店の中陽次本店長は「〝何でもある〟から、〝あるものはとことん掘り下げる〟百貨店を目指す」、有明厚典紳士スポーツ営業部長は「海外のラグジュアリーと勝負できるブランドに育てる」と話す。