森ビルが運営する表参道ヒルズが11日、開業10周年を迎えた。同施設は旧同潤会青山アパートの建て替え事業としてスタート。開業以来、感度が高い消費者に向けてファッション、ライフスタイル、文化のトレンドを発信し、78年に開業したラフォーレ原宿とともに、原宿・表参道エリアの新たな街づくりを進めてきた。春には10周年を機にした開業以来最大規模の改装を行い、「発信力をさらに高め、街の磁力を高め続ける」(同社)とする。
表参道ヒルズはラフォーレ原宿、99年開業のヴィーナスフォート、03年開業の六本木ヒルズに続く、同社のファッション中心の商業施設として開業した。店舗面積は約2万4400平方㍍。1927年に建設され、原宿・表参道の歴史の象徴だった同潤会アパートを建て替えたことから、大きな話題を呼んだ。
ラフォーレ原宿、六本木ヒルズなどでのノウハウも生かし、欧米有力ブランド、〝こだわり〟を重視したブランドを中心に高感度なファッション・雑貨店を数多く揃えた。初年度の年間来館者数は1000万人を超え、売上高は当初予想の150億円を上回り、約165億円に達した。