靴とファッション販売サイト「ロコンド」を運営するロコンド(東京)は10日、楽天と資本業務提携を結ぶ。楽天が5%以下の株主となり、十数億円の資本調達を受ける。
今回の業務資本提携は、楽天がロコンドの成長を見込んだ形で決まった。昨年8月に楽天市場へのロコンド出店を機に、楽天は試着・返品可能サービスを強化。「買ってから選ぶ・返品無料」をユーザーに訴求し、同サービス利用が昨12月段階で月商1億円へ高まっている。
ロコンドによると、楽天が国内企業と資本提携するのは数少ない事例とする。創業以来行った資金調達は合計約50億円。今回で資本調達を最後とし、得た資金は物流とIT(情報技術)強化に充てる。特に物流を靴ECサイトならではのノウハウとして確立、事業成長のプラットホームとする。現在はブランドからの各百貨店への納入物流まで請け負っており、在庫共有化にも進展している。