三澤は、レディスセレクトショップ「アンティグラヴィテ」のオリジナル商品を打ち出すため、1月下旬に単独で16年春物展を開いた。
従来は店の品揃えの一つだったが、品質に比べて手頃な価格や大人のための格好良いデザインへのニーズがあると見て、オリジナルをアンティグラヴィテブランドとして百貨店などに広げる。
女性が着た時にきれいに見えるよう、立体的なパターンにこだわった商品が多く、タックを入れるなどでアシンメトリーなデザインに仕上げている。16年春物では、ウエスト部分のボタンを外すと上下別々でも着られるキャメルのワンピース(2万2000円)や、下半分をオリジナル柄のプリーツ生地で切り替えたプルオーバー(1万7000円)を企画。落ち感のある薄手のトレンチコートは、ボタンの掛け方によって表情を変えられる。日本製が中心。
展示会には有力百貨店やファッションビルの担当者も多く来場し「大成功だった」という。百貨店の自主編集売り場を想定するほか、有力セレクトショップとの取り組みも進める考え。本格的な受注展示会を4月に開く。